こんにちは。
週末ハイカーのはるたろうです。
今日は2022年10月に福島県の安達太良山に登った時のエピソードを紹介したいと思います。
お時間のある方はお付き合いください。
紅葉シーズンの到来
皆さんにとって紅葉とはなんだろうか?
秋の訪れを感じるもの。
秋の一大イベント。
毎年楽しみにしていること。
オータムインニューヨークのワンシーン。 などなど。
これだけの大きな自然現象であるため人によって様々な思いがあるはずだ。
私にとっては…。
実は、去年まで紅葉にはあまり関心がなかった。
紅葉が視界に入れば綺麗だなとは思っていたが、それ自体あまり意識をしていなかった。
しかし、今年の春から登山を本格的に始め色々と情報を集めていく過程で紅葉の時期がとても待ち遠しいものになっていた。
安達太良山に登ろう!!
今日は午後から息子の部活動の試合があるため、登るとすれば紅葉が見れる山の中で比較的近い山ということが選定基準となる。
時間は限られている。
しかし、スタートを早くすれば時間は確保できる。
“低山で済ませようとするな”と、私の心の声が叫ぶ。
私はネット情報をもとに登る山を選択した。
するとある山が目に入った。
紅葉は見頃を過ぎたという書き込みが多くあるが、余韻が残っていることを期待して、この山に決めた。
安達太良山だ。
登るのは沼尻コース
安達太良山と言ってもコースは多く存在する。
その中でも私は沼尻登山口からの反時計回りの周回コースがお気に入りであるため、このコースを選択した。
沼尻コースと言えば、最近(2022年です)熊による人的被害が出たコースだ。
今日は熊よけスピーカー(妻)がいないため、しっかりと熊鈴をセットして出発した。
しばらくは樹林帯を歩く。
紅葉を見たいが、出発を早くしたため辺りは真っ暗だ。
ヘッドライトの灯りを頼りに進む。
しばらく進むと硫黄川との分岐に到着した。
足湯の誘惑に打ち勝ち、そのまま直進する。
ここからは急登となるが熊よけ鈴をかき鳴らして進む。
秋のはずなのに…
硫黄川との分岐からしばらく進んだ辺りだ、突然、頭上から白いものがポツポツと落ちてきた。
おもむろに上を向くと、その正体はなんと雪だった。
私は紅葉を見て秋を感じるために安達太良山に来たのだが、先に雪を見て冬を感じてしまった。
標高が1500mを超えるとまだ10月なのに雪が降るのだ。
そのことに驚きを隠せないまま進むと、今度は辺り一面霧氷で覆われた樹木達が姿を現した。
残雪を歩き綺麗な花を見た登山で春を感じ、汗だくで登り雲海を見た登山で夏を感じた。
次は落ち葉の絨毯を踏み紅葉を見る登山で秋を感じるはずだった。
しかし、完全に冬だ。
登山一年目の四季は一部前後したが、来週はもうちょっとしっかりと紅葉情報をリサーチして、別の山に登ろうと自分に言い聞かせた。
そして、冬の山を楽しもうと心を切り替えた。
そう思うと霧氷はとても綺麗だ。
その後は安達太良山の山頂に無事に到着した。
雲の中にいるのだろう辺り一面真っ白だった。
景色は諦めて鉄山方面に向った。
強風が吹き荒れた後、目の前に現れた景色とは
鉄山に着いたが状況は変わらずにこちらも雲の中だ。
軽食を済ませ、硫黄川方面に下ることにした。
すると吹き荒れる強風のお陰で少しの間晴れ間がのぞいた。
その時だった。
辺り一面に色とりどりの樹木が姿を現したのだ。
登りの時はまだ暗かったため気が付かなかったが、標高を下げるとまさに紅葉の見頃だったのだ。
私はこの景色に魅了され、しばらく立ち尽くした。
しっかりと秋を感じることができ、今日の一番の目的を達成することができた。
その後は硫黄川の足湯で登山の疲れを癒し、帰り道の樹林帯歩きに備えた。
帰り道の樹林帯は登りの樹林帯と同じコースだ。
登りの時は落ち葉でふかふかしているなと感じたが、それは自然のレッドカーペットだったのだ。
そのレッドカーペットの上を私は意気揚々と闊歩した。
まるでリチャードギアにでもなったかのように。
安達太良山に登るための情報や登山道の詳細を記した徹底ガイドの記事を書いていますのでこちらも是非ご覧下さい!!
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