こんにちは。
週末ハイカーのはるたろうです。
今日は日本百名山として山形県と新潟県にまたがり鎮座する「朝日連峰」について皆さんに紹介したいと思います。
朝日連峰にまだ登ったことが無い方でもこの記事を読んでいただければ安心して登ることが出来ると思います。
次の週末には朝日連峰に登りたくなること間違いなし!!
※この記事は2022年9月の山行をもとに作成しています。
目次
朝日連峰ってどんな山
標高1870m大朝日岳を主峰として、西朝日岳、竜門山、以東岳等の山々が繋がる巨大な連峰です。
約15kmに及ぶ主稜は東北地方では最大のスケールをもっていることから”東北のアルプス”と称されています。
主峰である大朝日岳までの道のりはとても長く、所々険しいアップダウンが続きますが、その難所を乗り越え尾根に出た瞬間はその山深さ、尾根の壮大さ、緑の豊かさに感嘆の声を挙げることになると思います。
私は日帰りで大朝日岳に登りましたが、朝日連峰には営業小屋や避難小屋が所々に点在しています。
まとまった休みが取れるようであれば、小屋泊を兼ねた縦走をオススメします。(そもそも、日帰りで大朝日岳を目指すのは結構しんどいです。)
素敵な稜線歩きを楽しめること間違いなしです!!
そんな朝日連峰を一言で表現すると、「壮大な尾根と切り立った渓谷からなる悠久の道」です。
先の見えない尾根道と底が見えない渓谷はまさに大自然であり、どこまでも歩いて行きたいと思わせる山です。
時間をかけて歩くべき山ですし、日帰り登山は体力的にきついことと、
このように、朝日連峰は日本百名山にふさわしい壮大な尾根を見て、歩いて楽しめる山です。
駐車場
朝日連峰はそのスケールの大きさから様々な登山コースがあります。
登山コースによって駐車場は異なりますが、今回は私が利用した古寺登山口の駐車場について紹介します。
駐車料金:1000円
駐車台数:約200台
尚、駐車料金は記入用紙に必要事項(車のナンバーなど)を記入し、古寺案内センターの料金箱に入れるシステムです。
車でのアクセス方法
朝日町方面からの道(県道289号)は状態があまりよくありませんので、山形自動車道の月山インターチェンジから南下してくることをお勧めします。
トイレ情報
古寺登山口の駐車場には6月~10月の期間は仮設トイレが設置されています。
また、登山口にある古寺案内センターは屋内にトイレがあります。使用に関しては以下のリンク先よりお問い合わせ下さい。
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大朝日小屋のトイレ情報は以下のリンク先を参照して下さい。
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登山コース
最も一般的なのは古寺登山口~古寺山~小朝日岳~大朝日岳のピストンコースのようです。
今回私が辿ったコースは古寺登山口~鳥原山~小朝日岳~大朝日岳~古寺山~古寺登山口になりますのでそのコースを紹介します。
※私は日帰りで歩きましたが、結構ハードな山行でしたので、日程に余裕がある場合は大朝日小屋で1泊するとゆったりとした山行を楽しめるかと思います。
ReportNO.06 〜畑場峰・鳥原山・小朝日岳・大朝日岳・古寺山・ハナヌキ峰〜 / はるたろうさんの小朝日岳・大朝日岳・古寺山(山形県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
コース詳細と見所
古寺登山口~鳥原山
木製の橋を渡って出発します。
この時は朝の3時半頃出発したので辺りは真っ暗です。
ヘッドライトで前方を照らしながら進みます。
少し進むとなにやら作業小屋のような建物が姿を現わしました。
この辺に鳥原山方面と古寺山方面の分岐があります。
登りは分岐を左に曲がり鳥原山方面に向いました。
写真だと伝わりにくいですが急登が続きます。
体がまだ山に慣れていない状態での急登はとても疲れますので、ゆっくり呼吸を整えながら登りましょう。
ちょっとグロテスクな画像がありますので苦手な方は飛ばして下さい。
なんと、ギネス級のナメクジを発見しました!!
朝日連峰恐るべしです。
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人間の中指よりも遙にデカいです。
そんな触れ合いを楽しんでいるとはじめのピークとなる畑場峰に到着しました。
朝焼けがとても綺麗です。
また、この辺まで来ると急登は一端落ち着き、平坦な道となります。
まだまだこの先に急登はあるんですが、今はそんなことを考えずに平坦な道のありがたみを感じながら歩きましょう。
引き続き樹林帯を歩きますが、この辺りから少しずつ眺望が開ける予感がしてきます。
ぬかるんでいる箇所が多くあるので足下には引き続き注意して下さい。
暗い中、急登を頑張って登ったご褒美です。
突然湿原が現れました。
やっぱり湿原は心が癒されますね。
雲も素敵な曲線を描いています。
朝日が上がると植物も生き生きとして見えます。
この辺りの登山道はとても良く整備されています。
振り返れば絶景があります。
もう、鳥原山は目の前です。
鳥原山の山頂に到着です。
雲海に浮ぶ月山が見えます。
手前に見えるピークがこれから目指す小朝日岳です。
結構な登り返しがありますね。
真ん中にあるピークが本日の目的地となる大朝日岳です。
ここに来るまでも結構な距離を歩いてきたはずですがまだまだ遠いですね。
景色も良いので、少し休憩しましょう。
鳥原山~小朝日岳
鳥原山から小朝日岳までの道のりは一度下ってその後は激登りになります。
まずは下ります。
低木に囲まれた道を歩きますので登山道に突き出た枝に注意しながら歩いて下さい。
下り切ったら次は激登りです。
ロープをしっかりと掴んで登ります。
右側の斜面が崩れています。
しかもそこそこの斜度がある登りですので十分に注意して進みましょう。
急斜面を登って。
鎖場ならぬロープ場の連続です。
小朝日岳の山頂に到着です。
大朝日岳にも少しずつ近づいて来ています。
ここまで来たらあとは気合いですね。
小朝日岳~大朝日岳
小朝日岳からの景色を楽しんだら、いよいよ大朝日岳に向けて出発です。
小朝日岳と大朝日岳の鞍部まで下ります。
ここの下りは中々の斜度で、大きな岩がごろごろしています。
しっかり手も使って安全を確保しながら下ります。
バランスを崩したら結構な距離を転がってしまうと思いますので注意しながら下りましょう。
…
…
この下りは帰りは登るのか…?
そんな絶望が私を支配しようとしたときでした。
なんと小朝日岳には巻き道がありました。
古寺山から大朝日岳に向かうコースには小朝日岳を巻ける道が存在しているのです。
帰りは巻き道一択です。そう心に誓いました。
この分岐点辺りが小朝日岳と大朝日岳の鞍部になります。
周りを見渡すと山しか見えません。
奥深さを感じます。さすが東北のアルプスですね。
ここからは素敵な稜線歩きの連続です。
贅沢なご褒美コースです。
今までの頑張りを朝日連峰が労ってくれているようです。
大朝日岳にも着々と近づいてきています。
また、一本伸びる飛行機雲と大朝日岳のコラボレーションも見ることが出来ました。
超絶美味で有名な銀玉水の標識です。
少し下ったところにありますので行ってみましょう。
噂に違わず、とても冷たくて雑味が無い超絶美味な水でした。
是非皆さんもこの山の恵みをお楽しみ下さい。
素敵な稜線歩きを再開しましょう。
手前に見えるピークが中岳になります。
本日の目的である大朝日岳とは反対方向になるので歩くことが出来ませんが、いつか必ず歩いてみたいと思わせる稜線ですね。
イワヒバリが道案内してくれています。
イワヒバリについていくと大朝日避難小屋に辿り着きました。
避難小屋ですがシーズン中は管理人さんが駐在しています。
小屋を利用するためのルールについては以下のリンク先をご覧下さい。
↓↓↓
さあ、ここまで来たら大朝日岳の山頂はもうすぐそこです。
どんな絶景が待っているのかワクワクしながら登ります。
大朝日岳の山頂に到着しました。
さあ、どんな景色を見ることが出来るでしょうか?
磐梯山と吾妻連峰が見えます。
磐梯山の凜々しさと吾妻連峰の雄大さが互いを引き立てています。
月山が見えます。
見事な独立峰です。
飯豊連峰が見えます。
朝日連峰に負けず劣らず巨大な要塞のようです。
大朝日岳の山頂からは、名だたる百名山を見渡すことが出来ます。
時間を忘れて滞在してしまいそうです。
日帰りで来たことを後悔してしまいます。
大朝日岳~古寺山
しつこいようですが、なんで日帰りで来てしまったのでしょうか。
帰りたくありません。
いつまでもこの景色を見ていたいです。
しかし、あまり長居をすると日が暮れてしまいます。
後ろ髪を引かれる思いで下山することを決意しました。
次は小屋泊で縦走することを心に誓って帰ります。
因みに今いる大朝日岳の山頂から小朝日岳巻き道の分岐まではピストンですので、巻き道までワープします。
この時点でも相当な距離数と高低差を稼いでいます。
ここに来てこの巻き道はとても助かります。
巻き道の終了ポイントです。
こちらが小朝日岳方面。
こちらが今から向う古寺山方面です。
まだまだ眺望が開けている尾根沿いを歩くことが出来ます。
古寺山に到着しました。
これから大朝日岳に向う登山者の方達が休憩していました。
この時間(AM11:00頃)に古寺山にいるということは大朝日避難小屋に泊まるのでしょう。
とてもうらやましいです。
古寺山~古寺登山口
さあ、長かった今回の山行も終わりが近づいてきました。
体は疲れ果てているのに、まだまだ山を歩いていたい。
帰り道はいつもそんな感覚に襲われます。
不思議ですね。
ここからは樹林帯に突入していきます。
絶景ともお別れです。
少し歩くと水場がありました。
三沢清水です。
水量も豊富でとても冷たくて美味しかったです。
あとはこのような道をひたすら下っていきます。
川の音が聞こえてきました。
ゴールが近い証拠です。
2019年まで営業していた朝陽館です。
人の手が加わらなくなると、荒廃が進むのがとても早いです。
以前は賑わっていたのでしょうが、このような姿を見るのは悲しいですね。
しかし、栄枯盛衰と言う言葉があるように、これもまた自然なことなのかもしれませんね。
ちょっとしんみりとしてしまいましたが、本日の山行も無事に終了しそうです。
さて、朝日連峰の山行はいかがだったでしょうか?
個人的な感想としてはとても登り応えがあり、長い山行で体力的にきつかったですが、それを補うほどの絶景にあふれた山でした。
次は小屋泊で中岳や西朝日岳の方面も歩いてみたいと思います。
この記事を読んで頂き少しでも山登りや朝日連峰に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
朝日連峰登山でもっと知りたいことなどあれば、是非お問い合わせ下さい!!
登山を始めたい方向けに「登山を始めたい人必見!!揃えるべき登山用品たった2選」の記事を書いていますので参考にして下さい。
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