こんにちは。
日本アルプス縦走を目標に日々山登りと仕事に励む、週末ハイカーのはるたろうです。
今日はなんと日本百名山として福島県に鎮座する「安達太良山」について皆さんに紹介したいと思います。
安達太良山にまだ登ったことが無い方でもこの記事を読んでいただければ安心して登ることが出来ると思います。
次の週末には安達太良山に登りたくなること間違いなし!!
目次
安達太良山ってどんな山
まず読み方は”あだたらやま”です。
福島県民にはおなじみですが、初めて見る方は・・・。
分かります。
“あだちたりょうやま”って読んでしまいますよね。
ちなみに、安達太良山は鉄山や鬼面山などが連なる安達太良連峰の中の一座で、標高は1700mです。
そんな安達太良山を一言で表現すると、「紅葉と荒涼が織りなす惑星」です。
安達太良連峰の山肌を覆い、視界いっぱいに広がる色とりどりの紅葉と沼ノ平噴火口の草木を寄せ付けない荒々しさ。
そこはまさしく日本百名山にふさわしい見所満載の山です。
マイカー登山者のための情報
車でのアクセス方法
(東京・新潟方面から)
本宮IC → 国道4号を二本松方面へ → 県道30号との交差点を左折 → 県道386号との交差点を左折 → 岳温泉街を直進(そのまま道なり) → あだたら高原スキー場
(福島市方面から)
二本松IC → 国道459号を岳温泉方面へ → 県道30号との交差点を右折 → 県道386号との交差点を左折 → 岳温泉街を直進(そのまま道なり) → あだたら高原スキー場
駐車場
安達太良山に登る多くの人はあだたら高原スキー場の駐車場を利用します。
駐車料金は無料ですが、紅葉の時期の土日祝日は1000円になります。
駐車台数:約1000台(とても広々)
トイレ情報
以下リンク先をご参照下さい。
安達太良山に登山される方へ | 二本松市観光連盟 (nihonmatsu-kanko.jp)
登山コース
最も一般的なのはあだたら高原スキー場から勢至平~くろがね小屋~峰の辻~牛の背(沼ノ平火口)を経由して安達太良山頂を目指すコースです。
下山は仙女平分岐~薬師岳※を経由してあだたら高原駐車場に戻るコースです。
※薬師岳を散策後に近くのロープウェイ駅からロープウェイに乗って下山もできます。約30分短縮できますので体力に不安のある方でも安心です。(もちろん登りでも利用できます。)
クーデター 〜矢筈森・安達太良山・薬師岳〜 / はるたろうさんの安達太良山・薬師岳(福島県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
コース詳細と見所
あだたら高原スキー場~くろがね小屋
奥岳登山口から出発します。
スキー場が隣接していますがスキー場は登山コースとなっていないので砂利道を歩いて行きます。
しばらくすると、薬師岳方面との分岐になります。
左側に行くと薬師岳を経由して安達太良山の山頂へ到達します。
今回はくろがね小屋を経由して安達太良山の山頂を目指しますので、右側の勢至平方面に向います。
先ほどの分岐から少し歩くと烏川橋に辿り着きます。
暑い時期は、このとてもダイナミックな烏川の流れは一時の涼しさを与えてくれます。
以前はこの烏川沿いにあだたら渓谷自然遊歩道があり様々な滝を鑑賞できましたが、2022年8月の大雨で複数の橋が流されたため現在は通行止めとなっています。
とても素晴らしい遊歩道だったので復旧が待ち遠しいです。
ちなみに2024年現在も復旧の目処は立っていないとのことです。
烏川橋を渡ると、しばらくの間馬車道と旧道が交差し合う樹林帯歩きが続きます。
旧道は斜度があり、”これぞ山道”という感じですが、馬車道はその名の通り、過去には馬車が行き来した道であるため斜度は緩やかで歩きやすいです。
馬車道は歩きやすいですが、距離が長く代わり映えしない道が続くので単調さを感じてしまいがちです。
しかし、そんなときは周りを見渡して下さい。
春は様々な花が両サイドに咲いています。
綺麗な花を観賞しながら進めばあっという間にくろがね小屋に辿り着きます。
ちなみに、現在のくろがね小屋周辺は江戸時代には温泉街として栄えていたそうです。
しかし、1824年に豪雨や台風の影響で鉄山の一角が崩れ落ちて、その土石流が温泉街を破壊したという記録が残っているそうです。
そのような歴史を踏まえながらくろがね小屋周辺を眺めるとまた違った景色が見えてきそうですね。
くろがね小屋は現在改装工事を行っていますので利用は出来ませんが、小屋の目の前に休憩スペースがあります。
この先は少し急な登りが続きますのでしっかりと休憩を取りましょう。
過去の山行の写真を見返していたらくろがね小屋の内部を写した写真がありましたので載せておきます。
いまでは貴重ですね。
くろがね小屋~峰の辻
くろがね小屋を過ぎると今までの登山道とは一変して比較的険しい道が続きます。
はじめは両サイドに低木が生い茂り、ゴツゴツとした大きな石が転がっている登山道を進みます。
この際、低木の枝が顔に当たるととても危険ですのでしっかり周りを確認しながら進むことをオススメします。
低木ゾーンを抜けると森林限界に到達します。
周りの景色が徐々に火山の様相を呈してきます。
ここからのザレ場はとても滑りやすいので下りで使用する際は足下に注意して下さい。
トレッキングポールで体を支えながら下ると良いですね。
ちなみに私の妻にとってこの坂は天敵です。
ここからは足下だけを見つめ、一切しゃべらない(しゃべれない)ステルスモードとなって、私のかき鳴らす熊鈴の音色を辿って黙々と歩いています。
鈴の音色についてくるのは妻かキョンシーくらいですね。
ザレ場の坂を越えると少しばかり平坦な道になります。
ここまで来れば峰の辻はもうすぐそこです。
峰の辻は開けた場所になっていて安達太良山の頂上が綺麗に見えるため、ここで食事をとっている人も良く見掛けます。
ザレ場の急登を登り切った自分を褒め讃えながらゆっくりと休憩して下さい。
峰の辻~安達太良山山頂
正面にピラミッド?を臨みながら”牛の背”と言われる登山道を歩きます。
この牛の背は残雪期には雪渓歩きが楽しめます。
先ほどのザレ場を登り切った体力があれば、この牛の背は問題なく登れると思います。
牛の背を登り切ると安達太良山のメインと言っても過言ではない爆裂火口とのご対面です。
それではどうぞ!!
いつみてもその迫力に圧倒されます。
この景色は一見の価値ありです。
私自身何度も見ていますが、毎回見た瞬間に感嘆の声を挙げてしまいます。
福島県民として40年+α生きていますが、この沼ノ平と一切経山の魔女の瞳は心の底からオススメする景色です。
何かの縁があって福島県に来た際は是非万全の準備をしてこの景色を眺めに来てください。
・・・
・・・
・・・
わかります。
その場から動けませんよね。
私もここに住みたいと思うくらいこの沼ノ平を臨む場所から移動したくはないです。
しかし、本来の目的はこの先にあります。
気が済むまで沼ノ平の景色を堪能したら安達太良山の山頂へ向いましょう!!
沼ノ平のビューポイントから安達太良山の山頂までは平坦な縦走路になります。
おしゃべりを楽しみながら山頂を目指しましょう。
休日ともなれば山頂広場は多くの人で賑わっています。
ロープウェイで薬師岳まで来ることが出来るので軽装の人も目立ちます。
ちなみに山頂の岩は反時計回りで登ることが暗黙のルールとなっています。
ちょっとした鎖場があるので油断はぜずに登りましょう。
山頂からは360°景色を見渡すことが出来ます。
山頂からの景色を十分楽しんだら広々とした山頂広場で食事を取りましょう。
下山のための腹ごしらえです。
安達太良山山頂~あだたら高原スキー場
腹ごしらえが済んだらいよいよ下山です。
登山の怪我は下山時が多いので慎重に行きましょう。
二本松の町を見下ろしながら下っていきます。
ごろごろとした大きな石があるので足下に注意してください。
また、この道は浮き石(固定されておらず動く石)が多いので要注意です。
しばらく下ると木道が現れます。濡れていると滑りやすいので注意です。
この木道を抜けると薬師岳に到達します。
薬師岳には高村智恵子の有名な碑がありますので是非ご覧下さい。
また、ここからはロープウェイでも下山出来ます。
この先は少し険しい下りになりますので、体力と相談して判断してください。
では、先に進みましょう。
遠くに滝が見えますね。この場所は紅葉の時期に来ると圧巻の景色だそうです。
私もまだ見たことがないので近いうちに行きたいと思います。
ここからは低木に左右を囲まれた細い道をひたすら下ります。
下りきるとスキー場に出ます。
リフトの下を通るのが面白いですね。
ここまで来たら駐車場は直ぐそこです。
少しばかりの距離ですが、大自然を満喫しながら歩きましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
安達太良山登山でもっと知りたいことなどあれば、是非お問い合わせ下さい!!
登山を始めたい方向けに「登山を始めたい人必見!!揃えるべき登山用品たった2選」の記事を書いていますので参考にして下さい。
↓↓↓
また、安達太良山に妻と登った時のエピソード記事も書いています。
より臨場感を味わえる記事?となっているかもしれませんので是非ご覧下さい。
↓↓↓
コメント