こんばんは。
日本アルプス縦走を目標に日々山登りと仕事に励む、週末ハイカーのはるたろうです。
今日は2022年7月22日に安達太良山に登った時のエピソードを紹介したいと思います。
登山途中に”妻から出たホームラン級の勘違いとは?”
お時間のある方はお付き合いください。
山登りのスタート
今日は安達太良山に登った。
私は3回目で妻は2回目だ。
天気予報は曇りだが晴れ間を期待して朝早くに家を出た。
景色の変わり映えがない高速道路で安達太良山へ向かうが、助手席にはマシンガンスピーカー(妻)を搭載している。
眠気さえ恐れをなして逃げていくから居眠り運転の心配はない。
安達太良高原スキー場の駐車場に着くと、天気予報はあたっていた。
薬師岳の山頂は霧が立ち込めていてその姿すら登山口からは拝めなかった。
一縷の望みを胸に私たちは登山を開始した。
私の好きな景色
コースは前回とおなじで安達太良高原スキー場の駐車場〜馬車道〜くろがね小屋〜峰の辻〜牛の背〜安達太良山頂上〜薬師岳〜安達太良高原スキー場の駐車場の周回コースを選択した。
なぜ同じコースを辿るかと言うと、妻は自身のマシンガンスピーカーの性能が保てるギリギリのラインである馬車道の傾斜がお気に入りだ。
途中安達太良渓谷の雄大な川の流れを五感で感じ、涼しい樹林帯歩きが続く。
しばらくすると眺望が開け、突然目の前にくろがね小屋が現れる。
私はこの瞬間が大好きだ。
くろがね小屋で清掃の行き届いたお手洗いを拝借(協力金100円)し、少しの休憩を挟み出発する。
ここからの登り坂は若干急になる…。
そう。お察しの通り、マシンガンスピーカーの電源が前触れもなく突然遮断されるのだ。
要するに妻がまったくしゃべらなくなる。
私は熊には会いたくない。
もちろん熊も人間には会いたくないはずだ。
だから私はマシンガンスピーカーの電源が切れたと同時に、身体を必要以上に揺らし熊鈴をかき鳴らすのだ。
この努力を妻は見てくれているのかと思い後ろを振り返る。
しかし、妻は登り坂の時に取る基本スタンスである、俯き姿勢を保持しながら項垂れる木に頭をぶつけながら黙々と後を着いてくる。
私はこの必死さがどこからくるのかいつも謎である。
妻から発せられた衝撃的な言葉とは?
しばらくすると峰の辻に到着した。
辺り一面は未だに霧に包まれていて安達太良山の山頂は見えなかった。
少し休憩するため妻と一緒に腰を掛けた。
周りには何組か休憩していたがみんな景色が見えずに残念そうだった。
私はマシンガンスピーカーの充電がしっかりとされているか心配になり隣に腰掛ける妻に目を向けた。
すると妻はとても清々しい顔で座っていた。
頑張って登っている証だと私は妻を誇りに思った。
その時だった。
信じられない言葉を妻が発した。
妻「やっと頂上着いたね」
私「…」
私はかける言葉が見つからなかった。
辛い思いを乗り越え一つの達成感を得ている妻に対して「ここ頂上じゃないよ」などという軽々しい言葉をかけることなどできるだろうか? いや、できない。
私はおもむろに立ち上がり牛の背に向かった。
結果、聞こえない振りと言う現時点での最善策を選択したのだ。
妻も後ろを着いてくる。
しばらくすると妻は異変に気づき、まだ登り坂だよと私に言ってきた。
私は意を決して安達太良山の標高は1699mであり、決して1549m(峰の辻の標高)ではないと妻に伝えた。
妻は悟ったように黙々と私の後を着いてきた。
次回の楽しみ
牛の背を登り切り爆裂火口に着いたが願いは叶わず、一面が真っ白だった。
これも一つ良い思い出だねとポジティブな発言を残し安達太良山の山頂下の広場で食事を済ませ下山した。
帰りは安達太良渓谷の遊歩道を散策した。
妻は滝の凄さに大喜びだった。
どうやら下り道でマシンガンスピーカーはしっかりと充電できていたようだ。
最後になるが下山後のほんとの空をイメージしたと言うあだたらソーダは絶品であった。
ぜひご賞味あれ。
安達太良山に登るための情報や登山道の詳細を記した徹底ガイドの記事を書いていますのでこちらも是非ご覧下さい!!
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