こんにちは。
週末ハイカーのはるたろうです。
今日は低山ながらも山頂では大パノラマを楽しめる茨城県つくば市の「宝篋山」について皆さんに紹介したいと思います。
宝篋山にまだ登ったことが無い方でもこの記事を読んでいただければ安心して登ることが出来ると思います。
次の週末には宝篋山に登りたくなること間違いなし!!
※この記事は2024年7月20日に宝篋山に登った情報を基に書いています。
目次
宝篋山ってどんな山
茨城県つくば市にある宝篋山(標高461m)は、初心者からベテランまで楽しめる人気の低山です。
整備された登山道、美しい自然、山頂からの絶景が魅力で、四季折々の風景を楽しめます。
登山ルートはいくつかあり、「小田城コース」「極楽寺コース」「常願寺コース」などが人気です。
初心者には歩きやすい「小田城コース」、自然を満喫したい方には沢沿いを歩く「極楽寺コース」がおすすめ。
コースによっては滝や清流、歴史的な石碑などが点在し、変化に富んだ道のりを楽しめます。
山頂からは、筑波山をはじめ、関東平野を一望できる大パノラマが広がり、晴れた日には富士山やスカイツリーも見ることが出来ます。
標高は高くないものの、豊かな自然と多彩なルートが魅力の宝篋山は初心者の登山デビューや、日帰りのリフレッシュ登山にぴったりの山です。
そんな魅力あふれる宝篋山について詳しく紹介したいと思いますので是非最後までご覧下さい。
※今回紹介するコースは実際に私が歩いた、極楽寺コース(登り)と常願寺コース(下り)の周回コースになります。
↓宝篋山の情報↓
マイカー登山者のための情報
アクセス方法
駐車場
〈駐車場の規模〉
宝篋山には複数の登山口があり、それぞれに無料駐車場が整備されています。主な駐車場は以下の通りです。
- 小田休憩所駐車場(宝篋山小田駐車場):約80台駐車可能
- 常願寺駐車場:約20台駐車可能
- 極楽寺コース周辺の駐車場:小規模(数台程度)
小田休憩所駐車場が最も広く、多くの登山者が利用しています。とても人気の山で駐車場は早い時間に満車になりますので早めの到着をおすすめします。
〈駐車料金〉
すべての駐車場が無料で利用できます。
〈施設〉
- 小田休憩所駐車場には、トイレや休憩所が完備されており、登山前後の利用に便利です。
- 自動販売機が設置されている場所もありますが、登山口付近には売店が少ないため、事前に飲み物や軽食を準備しておくのがおすすめです。
〈アクセス〉
- 車の場合:常磐自動車道「土浦北IC」から約25分、または圏央道「つくば中央IC」から約30分。
- 公共交通機関の場合:つくばエクスプレス「つくば駅」から関東鉄道バスで「小田東部」バス停下車、そこから徒歩約15分で小田休憩所駐車場に到着。
トイレ情報
小田休憩所に管理された綺麗な水洗トイレがあります。
また、山頂直下にも管理された綺麗なバイオトイレがありますので安心して登山が出来ます。
登山コース
宝篋山の登山コースは複数ありますが、今回ご紹介するのは極楽寺コース(登り)と常願寺コース(下り)の周回コースになります。
のんびり歩いても楽々日帰りで山頂からの大パノラマを満喫できますので、多くの方にオススメできるコースとなっています。
私の山行記録を載せておきますので参考にしてください。
↓↓↓宝篋山の山行情報↓↓↓
真夏の熱波師 〜宝篋山・尖浅間山〜 / はるたろうさんの宝篋山・尖浅間山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
コース詳細と見所
小田休憩所駐車場~宝篋山山頂(極楽寺コース)
小田休憩所からしばらく田んぼ道を歩きます。
この時は真夏でしたので日光を遮る物が何も無くとても暑かったです。


田んぼ道をしばらく歩くと猪の侵入防止策があります。
近年、宝篋山の麓では多くの猪の被害が報告されているそうです。
登山をする際にも以下の注意が必要です。
- 猪は主に夜行性のため、早朝や夕方の登山は特に注意が必要
- 万が一遭遇した場合は、大声を出したり、急に走って逃げたりせず、ゆっくり距離を取る
- 落ち葉が積もった場所や、土が掘り返されているエリアは警戒する
- 食べ物の匂いを強くさせないようにし、ゴミは必ず持ち帰る

猪の侵入防止策を越えると本格的な登山道となります。
日光を遮る木々や小川が流れているため、田んぼ道よりは涼しさを感じますが、やはり真夏ともなると汗を大量にかきますので、しっかりと水分補給を行いながら登りましょう。


中腹辺りからは少しばかり斜度が増しますが、急登ではありません。
小川の音や、野鳥の声を楽しみながらゆっくりと登りましょう。


尾根に出ると分岐点にぶつかります。
左側が宝篋山の山頂で右側が常願寺コースになります。
右側に行くとスタート地点の小田休憩所に繋がるため、今回は宝篋山山頂に行った後の下山コースとして使用します。
尾根からは登山道の様子が変り、斜度が緩やかになります。
ここまでは妻とゆっくり歩いて約70分程度でした。

尾根を歩いていると宝篋城の土塁や空堀跡などの遺構がありました。
ロマンを感じずにはいられませんでしたので、宝篋城について少し調べてみました。
宝篋城(ほうきょうじょう)は、茨城県つくば市の宝篋山(標高461m)に築かれた中世の山城で、戦国時代に活躍した城の一つです。
〈築城と歴史的背景〉
宝篋城の正確な築城時期は不明ですが、南北朝時代(14世紀ごろ)には存在していたと考えられています。戦国時代には小田氏が支配していたとされ、拠点の一つとして機能していました。
当時、この地域は小田城(現在のつくば市小田)を本拠とする小田氏の勢力圏でした。小田氏は鎌倉時代から戦国時代にかけて勢力を誇った豪族で、周辺の領地をめぐり北条氏や佐竹氏と対立を繰り返していました。
〈城の役割と特徴〉
宝篋城は、防御のための詰めの城(緊急時に籠城する山城)としての役割を担っていました。
- 主要な拠点である小田城を守るための支城だったと考えられています。
- 山の自然地形を活かし、敵の侵入を防ぐ構造になっていた。
- 城の周囲には空堀や土塁の跡があり、当時の防御施設の一部とされています。
〈廃城とその後〉
戦国時代末期、小田氏は勢力を失い、1590年の豊臣秀吉による小田原征伐(北条氏討伐)で小田城とともに滅亡しました。このとき、宝篋城も廃城になったと考えられています。
現在は明確な城跡としての建造物は残っていませんが、山頂付近には空堀や平坦地などの遺構が確認でき、当時の名残を感じることができます。


歴史を感じながら歩いていると山頂直下に辿り着きました。
嬉しいことに、山頂直下にはバイオトイレが設置されていました。
中はとても綺麗で臭いもありませんでした。


ここまで来たら山頂はもうすぐそこです。
少しばかり山道を歩くと舗装路にぶつかります。
電波塔を整備するために、車でも上ることが出来る道があるようです。もちろん一般車は通行禁止です。
山頂の目印の電波塔が見えました。
山頂に到着です。


人気の山だけあって、山頂は多くの登山者で賑わっていました。
低山ながら、山頂からは関東平野を一望でき、日本百名山である筑波山の美しい山容を見ることが出来ます。
とてもコスパの良い山です。


ここで私達夫婦の夏登山の楽しみの一つである山頂デザートを紹介します。
それは「みかんゼリーのシャーベット」です。
市販のみかんゼリーを凍らせて保冷バックに入れて持って行きます。
山頂に着く頃にはちょうど食べ頃になっていますので、是非皆さんも試してみて下さい。
暑さでバテた体が嘘のように生き返ります。

宝篋山山頂~小田休憩所駐車場(常願寺コース)
宝篋山山頂から尾根の分岐点まではピストンコースになります。
尾根の分岐点を越えてしばらくすると尖浅間山の山頂に辿り着きます。
休憩スペースもありますが、この時は夏登山の厄介者であるメマトイがたくさんいましたので山頂写真だけ撮って退散しました。


尖浅間山からは樹林帯の中をひたすら下ります。
沢が流れていて本来であれば気持ちの良い登山道だとは思いますが、尖浅間山の山頂辺りからメマトイが大量発生しており、タオルを振り回しながら下山したため腕が疲れました。
登りで使用した極楽寺コースではメマトイがいなかったので、帰りも極楽寺コースを使用すれば良かったかなと少しばかり後悔しました。
同じ山なのに、この違いは不思議ですね。

メマトイに付きまとわれること約40分、ようやく田んぼ道に出ました。
ここまで来ればメマトイもいません。
また、こちらの常願寺コースにも猪の侵入防止策がありました。

メマトイから解放されたと思ったのも束の間、今度は灼熱の直射日光に攻撃されます。
夏の登山は気持ちの良い汗をいっぱい流せるメリットもありますが、熱中症が怖いので皆さんも暑さ対策を万全にして夏山登山を楽しんで下さい。



さて、宝篋山の山行はいかがだったでしょうか?
個人的な感想としては、街中から近い山であるにもかかわらず、静かで本格的な登山を楽しめるのは隣に聳える筑波山ととても似ています。
また、登山コースが6コースもあるというのが低山ながら人気の山としてあげられている理由の一つかと思います。
今度は違うコースを歩いてみたいです。
是非皆さんも宝篋山を訪れて、低山とは思えない大パノラマを楽しんで見てはいかがでしょうか?
この記事を読んで頂き少しでも山登りや宝篋山に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
宝篋山のことでもっと知りたいことなどがあれば、是非お問い合わせ下さい!!
また、登山を始めたい方向けに「登山を始めたい人必見!!揃えるべき登山用品たった2選」の記事を書いていますので参考にして下さい。
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