こんにちは。
週末ハイカーのはるたろうです。
今日は日本百名山として宮城県と山形県に跨がって鎮座する「蔵王連峰」について皆さんに紹介したいと思います。
蔵王連峰にまだ登ったことが無い方でもこの記事を読んでいただければ安心して登ることが出来ると思います。
次の週末には蔵王連峰に登りたくなること間違いなし!!
※この記事は2023年6月の山行をもとに作成しています。
目次
蔵王連峰ってどんな山
蔵王連峰は、宮城県と山形県に広がる標高1,841メートルの蔵王山(以下、熊野岳と記す)を主峰とする火山群で、登山初心者から上級者まで楽しめる登山ルートが充実しています。
代表的な登山ルートには蔵王ロープウェイを利用してアクセスする方法があり、頂上付近からは火口湖「御釜」を間近に眺めることができます。
季節によって景観が大きく変わるため、春の新緑、夏の高山植物、秋の紅葉、そして冬の樹氷が楽しめ、四季を通じて様々な表情を見せてくれます。
また、山麓には蔵王温泉があり、登山後の疲れを癒すのに最適な硫黄泉が楽しめます。
そんな魅力あふれる蔵王連峰について詳しく紹介したいと思いますので是非最後までご覧下さい。
※今回紹介するのは実際に私が歩いた大黒天登山口~熊野岳山頂のピストンコースになります。
マイカー登山者のための情報
アクセス方法
駐車場
大黒天駐車場は蔵王連峰の観光や登山の拠点として利用しやすい比較的大きな駐車場です。
以下に駐車場の概要を紹介します。
- 駐車場の規模:約100台駐車可能な広いスペースを備えており、登山シーズンでも比較的ゆったりと停められます。
- 料金:無料
- 施設:駐車場付近には公衆トイレや案内看板があり、必要な準備を整えやすいです。
- アクセス:山形県側の蔵王温泉エリアから車で約15分、標高1,300メートル付近に位置し、熊野岳や御釜への登山口へのアクセスが便利です。冬季は積雪や凍結があるため、冬装備やタイヤチェーンが必須で、事前に天候や道路状況の確認をおすすめします。
トイレ情報
蔵王町方面から大黒天駐車場にアクセスする場合は、大黒天駐車場の約800m手前にある駒草平駐車場に管理された綺麗なトイレがあります。
また、蔵王山頂レストハウス内にもトイレがあり、レストハウスの営業時間内であれば使用出来ます。
登山コース
熊野岳に登る際のコースは複数ありますが、今回ご紹介するのは大黒天駐車場から熊野岳を目指すコースです。
距離は8.5kmで、高低差が約500mです。
のんびり歩いても楽々日帰りで蔵王連峰の広大な大自然を満喫できますので、多くの方にオススメできるコースとなっています。
私の山行記録を載せておきますので参考にしてください。
↓↓↓熊野岳の山行情報↓↓↓
転生したら人間だった件 〜刈田岳・蔵王山(熊野岳)〜 / はるたろうさんの蔵王山(熊野岳)・刈田岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
コース詳細と見所
大黒天駐車場~刈田岳山頂
大黒天駐車場と道路を挟んだ反対側にある登山口から入山します。
登山口周辺には登山コースの案内板や蔵王の火山活動史を伝える掲示板が設置されています。
登山口を過ぎると、しばらくは整備された木道や石の階段が続きます。
人気の観光地ということもあり、とても歩きやすく整備されています。
ハクサンチドリ、タニウツギ、ツマトリソウなどの花々が登山道に彩りを加えています。
しばらく歩くと、木道や石の階段で整備されていた登山道がザレ場に変わります。
斜度はあまりありませんが、滑らないように足元に注意しながら上りましょう。
この辺りに来ると景色が開けてきます。
活火山ならではの荒々しい風景を楽しむことが出来ます。
更に歩みを進めると、刈田岳山頂手前からも少しばかり御釜を見ることが出来ました。
しかし、この日は生憎の空模様でした。
雲の流れが速く、ガスが抜けたなと思っても数秒後には、再度ガスに包まれ視界が数メートルに制限されてしまうような状況です。
従って、刈田岳を越えた御釜のビュースポットから御釜を見ることが出来るのか?そんな心配を常に感じていました。
さて、どうなることでしょうか。
そんなことを考えながら再び整備された道を歩いていると、目の前に刈田岳避難小屋が現れました。
雪深い山域の避難小屋ならではですが、雪が積もっても避難小屋の中に入れるように、小さい階段を上った所にも入口があります。
刈田岳避難小屋まで来れば刈田岳の山頂は目の前です。
天気はあまり良くありませんが、刈田岳の山頂は多くの登山者で賑わっていました。
因みに、刈田岳の山頂には刈田嶺神社の奥宮がありまます。
この刈田岳神社は、火山信仰と山岳信仰に基づく神社で、蔵王山の神霊を祀るために創建されました。
御祭神は蔵王の火の神「蔵王権現(ざおうごんげん)」とも言われています。
古くから地域の人々や登山者の信仰を集め、火山活動の鎮静や、登山の無事、豊作などを祈願するために訪れる人が多い場所になっています。
刈田岳山頂~熊野岳山頂
刈田岳山頂から御釜のビュースポットまでは整備された道を少し下ります。
この白さは御釜を見るために、蔵王に登った私にとっては絶望的です。
案の定、登りの行程で御釜を見ることは出来ませんでした…。
気を取り直して熊野岳の山頂を目指します。
蔵王山頂レストハウスを過ぎるとしばらく平坦な道が続きます。
晴れている日であれば絶景間違い無しですが。
この日はずーっと真っ白でした。
こんな日は近くの花を観賞しながら歩きましょう。
綺麗なミヤマオダマキが咲いていました。
平坦な道を1km程歩くと、熊野岳への取付きに辿り着きます。
この場所は分岐になっていて、どちらに行っても熊野岳の山頂に繋がります。
左に行くと熊野岳への最短ルートとなり、右に行くと北蔵王縦走コースと合流します。
今回の山行では、行きは熊野岳への最短コースで登り、下りは北蔵王縦走コース側にしました。
ちょっとした周回です。
この分岐点から熊野岳山頂までは高低差約50mですので、そこまで大変ではありません。
山頂に近づくと熊野神社が見えてきます。
熊野神社は、蔵王山全体を御神体とする信仰の中心地であり、古くから修験道や山岳信仰の重要な拠点となってきました。
また、日本有数のパワースポットとしても知られています。
熊野神社から少し歩くと熊野岳の山頂に辿り着きます。
生憎の天気で景色が見られずに残念な思いはしましたが、熊野岳山頂からの景色を見たいという思い更にが強くなりましたので、またリベンジしたいと思います。
下山は北蔵王縦走コース経由で、熊野岳山頂の取付きの分岐点まで戻りました。
熊野岳避難小屋の近くに大きな石積みがありました。少し調べたところ、この石積みは小屋の跡地のようで、熊野岳を訪れた人々の活動や暮らし、信仰の足跡を示す貴重な遺構とのことです。
熊野岳を訪れた際は、是非観察してみて下さい。
歴史を感じることが出来るはずです。
熊野岳避難小屋から熊野岳山頂の取付きの分岐点までは比較的急なザレ場になっています。
とても滑りやすいので足元に注意しながら下るようにしましょう。
今回の山行は見渡す限り一面が真っ白で、1日中雲の中を歩いていました。
私にとって、蔵王連峰に登る一番の理由は御釜を見ることでしたので、少しばかり残念な気持ちで下山していました。
すると、少しずつですがガスが抜けていきました。
なんと、下山の際は御釜を見ることが出来たのです。
エメラルドグリーンの御釜は、荒涼とした山肌を背景にとても輝いていました。
さて、熊野岳の山行はいかがだったでしょうか?
個人的な感想としては東北随一の観光名所だけあって、登山道がとても整備されていました。
また、急登もなく平坦な道が続くため、とても歩きやすいコースでした。
晴れていれば、刈田岳から熊野岳までの縦走路は絶景が楽しめますので、今度は晴れている日に登りたいと思います。(実は今回も天気は晴れ予報だったのですが…)
この記事を読んで頂き少しでも山登りや熊野岳に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
燧ヶ岳のことでもっと知りたいことなどがあれば、是非お問い合わせ下さい!!
また、登山を始めたい方向けに「登山を始めたい人必見!!揃えるべき登山用品たった2選」の記事を書いていますので参考にして下さい。
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