こんにちは。
週末ハイカーのはるたろうです。
今日は日本百名山として福島県に鎮座する「燧ヶ岳」について皆さんに紹介したいと思います。
燧ヶ岳にまだ登ったことが無い方でもこの記事を読んでいただければ安心して登ることが出来ると思います。
次の週末には燧ヶ岳に登りたくなること間違いなし!!
※この記事は2023年11月の山行をもとに作成しています。
目次
燧ヶ岳ってどんな山
燧ヶ岳(ひうちがたけ)は、東北以北の山の中では標高が最も高い山で、尾瀬国立公園の一部となっています。
標高は約2,356メートルで、活火山としても知られおり、柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないぐら)という2つのピークが存在する双耳峰です。
山全体が雄大であり、登山道からは尾瀬ヶ原や尾瀬沼の景色を一望できるため、景勝地として全国的にも有名です。
また、燧ヶ岳は自然豊かな山で、特に春から夏にかけては高山植物が咲き乱れ、秋には紅葉が美しいため、ハイカーにとても人気の山です。
登山ルートはいくつかあり、難易度は中級程度です。
尾瀬の景色を楽しみながら登れる一方、山頂付近は急勾配や岩場があるため、しっかりとした装備と準備が必要です。
そんな魅力あふれる燧ヶ岳について詳しく紹介したいと思いますので是非最後までご覧下さい。
※今回紹介するのは実際に私が歩いた御池ロッジ~燧ヶ岳(柴安嵓)山頂のピストンコースになります。
マイカー登山者のための情報
アクセス方法
駐車場
御池ロッジの駐車場は、燧ヶ岳への登山や尾瀬へ福島県側からのアクセスする際に利用される比較的大きな駐車場です。
以下に駐車場の概要を紹介します。
- 駐車場の規模: 駐車台数は約400台です。季節によって混雑状況が異なり、特に夏のハイシーズンや秋の紅葉シーズンは混雑することが多いです。
- 料金: 御池駐車場は有料です。1日あたりの料金は時期によって異なる可能性があるので、最新の料金情報は尾瀬国立公園関連の公式ウェブサイトや管理団体の情報を確認すると良いでしょう。
- 施設: 駐車場周辺にはトイレや休憩施設も整備されているため、登山前の準備や下山後の休憩に便利です。
- アクセス: 車でアクセスする場合、会津若松や福島市方面からのルートが一般的です。山間部のため、道中はカーブが多いので運転には注意が必要です。
御池駐車場は早朝に満車になることがあるため、特に混雑が予想される日には早めの到着を心がけると良いです。
↓尾瀬観光で利用できる駐車場一覧です↓
トイレ情報
御池ロッジに併設された山の駅御池に管理された綺麗なトイレがあります。
今回紹介する御池ロッジ~燧ヶ岳(柴安嵓)山頂のピストンコースのコース上にはトイレがありませんので、こちらのトイレで用を足してからスタートするようにしましょう。
登山コース
燧ヶ岳に登る際のコースは複数ありますが、今回ご紹介するのは御池ロッジから燧ヶ岳を目指すコースです。
距離は約9kmで、高低差が約1,000mです。
のんびり歩いても日帰りで尾瀬の大自然を満喫できますので、多くの方にオススメできるコースとなっています。
私の山行記録を載せておきますので参考にしてください。
↓↓↓燧ヶ岳の山行情報↓↓↓
閉幕の時 〜俎嵓・燧ヶ岳(柴安嵓)〜 / はるたろうさんの俎嵓・燧ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
コース詳細と見所
御池ロッジ~広沢田代
御池ロッジ駐車場西側の端にある登山口より入山します。
少し進むと燧ヶ岳方面と尾瀬ヶ原方面の分岐があります。
今回紹介するコースは燧ヶ岳に向うコースですので、分岐を左に曲がります。
石や木の根っこを乗り越えながら樹林帯の中を進んでいきます。
歩き始めは比較的緩やかなコースで、木道もあります。
ふと、上を見上げると衝撃の光景が…。
なんと、石の上から木が生えています。
まさしく生命の神秘ですね。
思わず写真を撮ってしまいました。
登山口から600m程進んだ辺りから、徐々に登山道が険しくなり斜度が上がってきます。
足元には大きな岩がごろごろとしていますので、十分に注意して進みましょう。
標高を150m程上げれば、また緩やかな登山道になりますので頑張りましょう。
急登を抜けると整備された階段や木道などが現れます。
また、周囲に生い茂る木々の背丈も低くなり、日光の差し込む量が増えてきます。
景色が開ける前触れです。
程なくして広沢田代という湿原に出ます。
広大な湿原は、まさに癒やしの空間です。
前に進まずにこの場所にずっといたいと思ってしまいます。
因みに、この広沢田代には、小川や池塘が点在しており、反射して映る空や雲がとても美しいので、是非体験してみて下さい。
広沢田代~熊沢田代
広沢田代を過ぎると、再度樹林帯に突入します。
斜度がそこそこある登山道ですが、広沢田代までの登山道と同様に標高を150m程上げれば再度広大で緩やかな湿原歩きが楽しめますので頑張りましょう。
尚、この辺りは壊れかけてる階段がありましたが、人気の山ということもあり全体的には整備されていました。
5合目を過ぎると再度景色が開けてきます。
後ろを振り返ると、先ほどまでいた広沢湿原を眼下に望むことが出来ます。
散りばめられた池塘に太陽光が反射し、まるで宝石のように輝いています。
また、視線を前に向けると、大迫力の俎嵓と眼下に広がる熊沢田代をみることが出来ます。
今からあの木道を歩ける、そんな喜びで体が満たされます。
熊沢湿原に向けて更に歩を進めると、木道の両サイドに大きな湿原が現れます。
ベンチがありますので、大迫力の俎嵓や池塘に映る雲の流れを眺めながら少しばかり休憩しましょう。
因みに、この熊沢田代ではさまざまな高山植物が見られ、季節ごとに異なる花々が湿原を彩ります。
特に夏には、ワタスゲやニッコウキスゲが咲き誇り、風に揺れる様子が幻想的なようなので、次はその時季に訪れたいと思います。
熊沢田代の終点付近は木の階段でゆっくりと標高を上げていきます。
この辺りで振り返ると、熊沢田代と広沢田代の両方を同時にみることが出来ます。
段違いでこのような広大な湿原を見られるというのは、なかなか無いと思います。
とても贅沢で、尾瀬ならではの景色です。
熊沢田代~俎嵓
熊沢田代を過ぎると、涸れ沢の急登が現れます。
この急登が今回のコースでは最大の難所になるかと思います。
難しいコースでは無く、とにかく距離が長く疲れます。
大小の石が敷き詰められていて、とても滑りやすいので足元に注意しながらゆっくりと進みましょう。
因みにこの場所、残雪期には大きな雪渓になっていますので、時季によってはアイゼンやチェーンスパイクを持参するようにしましょう。
この涸れ沢からも振り返ると、熊沢田代と広沢田代を望めます。
先ほどまでいた熊沢田代がだいぶ小さく見えます。
また、遠くには会津駒ヶ岳も見えます。
絶景です。
涸れ沢を登り切ると、今度はトラバース道になります。
左側が斜面になっています。
高度感もなく、怖さもあまり感じませんが、しっかりと足場を確保して慎重に渡りましょう。
近づくとこんな感じです。
このトラバース道を渡ったら、9合目と書かれた階段を登ります。
俎嵓の山頂はもうすぐそこです。
11月の頭ですが、既に雪が降ったようです。
俎嵓の山頂に到着しました。
360°の絶景で眼下には尾瀬沼が広がります。
山頂付近では雲が多く生憎の空模様でしたが、時折雲の切れ間から差す陽の光が尾瀬沼をライトアップしているようでとても素敵な光景でした。
また、俎嵓の山頂からは次に目指す柴安嵓が見えます。
この距離で見ると、とても迫力があります。
俎嵓~燧ヶ岳(柴安嵓)
俎嵓から柴安嵓までは一度下って登ります。
この短い距離で大きなアップダウンは双耳峰ならではです。
下りも上りも比較的急斜面です。
俎嵓に登り切ったあとにこのアップダウンは応えますが、柴安嵓が燧ヶ岳の最高峰かつ東北以北の最高峰です。山頂からの景色もとても素晴らしいので、是非足を伸ばしてみましょう。
低木に覆われた道を上りきると、燧ヶ岳の最高峰である柴安嵓に辿り着きます。
柴安嵓の山頂も俎嵓同様360°の絶景です。
眼下には尾瀬ヶ原が広がります。
柴安嵓の山頂からみた俎嵓です。
俎嵓も柴安嵓に負けず劣らずの大迫力です。
さて、燧ヶ岳の山行はいかがだったでしょうか?
個人的な感想としては所々に急登はありますが、疲れたと思った頃に湿原が広がり癒されるというのが繰り返されます。
言い換えると、とてもメリハリのある登山道で歩いていて飽きることはありませんでした。
また、尾瀬ならではの風景は言うまでも無く絶景ですので、1日の山行では物足りません。
次は水芭蕉やニッコウキスゲなどの花々が咲き誇るシーズンに山小屋泊を利用して尾瀬で数日間過ごしたいと思います。
この記事を読んで頂き少しでも山登りや燧ヶ岳に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
燧ヶ岳のことでもっと知りたいことなどがあれば、是非お問い合わせ下さい!!
また、登山を始めたい方向けに「登山を始めたい人必見!!揃えるべき登山用品たった2選」の記事を書いていますので参考にして下さい。
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