こんにちは。
週末ハイカーのはるたろうです。
今日は日本百名山として栃木県に鎮座する「男体山」について皆さんに紹介したいと思います。
男体山にまだ登ったことが無い方でもこの記事を読んでいただければ安心して登ることが出来ると思います。
次の週末には男体山に登りたくなること間違いなし!!
※この記事は2023年6月の山行をもとに作成しています。
目次
男体山ってどんな山
男体山は栃木県日光市に位置する山で、標高は2,486m、山容は美しい円錐の形をしています。
古くから山岳信仰の対象として知られていて、山頂には男体山神社(奥宮)があり、二荒山神社の一部として信仰の中心地となっています。
また、男体山は、戦国時代から神聖視されており、登山自体が神事として行われることもあります。
よって、男体山に関しては、登る行為自体を登山ではなく、登拝と表現するのが習わしとなっています。
周辺には中禅寺湖が広がり、山頂からは関東平野や富士山を望むことができ、晴れた日には壮大なパノラマが広がります。
主な登山ルートは二荒山神社から始まる急峻な登山道で、体力を要しますが、初心者でも挑戦できるルートです。
春の新緑、夏の涼しさ、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の変化が訪れるたびに異なる美しさを楽しめるため、多くの登山者や観光客に愛される日本百名山の一つです。
そんな魅力あふれる男体山について詳しく紹介したいと思いますので是非最後までご覧下さい。
※今回紹介するのは実際に私が歩いた二荒山神社~男体山山頂のピストンコースになります。
マイカー登山者のための情報
アクセス方法
駐車場
二荒山神社中宮祠には登山者用の駐車場があります。
この駐車場は登山口にとても近く、登拝を開始するには便利です。
因みに、私は朝の6時30分頃に駐車場に着きましたが既に9割ほど埋まっていました。
観光シーズンや登山のハイシーズンには更に早い時間に駐車場が満車になることが多いようです。
従って、早朝に到着することをお勧めします。
尚、駐車台数は70~80台で、駐車料金は無料です。
二荒山神社中宮祠の駐車場が満車で停めることが出来ない場合は、登山口までの距離が少しありますが、中禅寺湖周辺の公共駐車場、若しくは、民間の有料駐車場を利用することになります。
トイレ情報
二荒山神社中宮祠の駐車場に管理された綺麗なトイレがあります。
男体山の登山道や山頂にはトイレがありませんので、こちらのトイレで用を足してからスタートするようにしましょう。
登山コース
男体山に登る際の一般的なコースは日光二荒山神社中宮祠からのピストンコースです。
登拝料(入山料)として1人1,000円を支払い、お守りを受け取った後に登拝開始となります。
入山が可能な時間帯はAM6:00~正午までとなっていて、正午を過ぎると入山が出来なくなります。
距離は約8kmですが、高低差が約1,200mです。
1~4合目までの傾斜はそれほどでもありませんが、4合目以降は終始急登が続きます。
朝早い時間に出発し、ペースを緩めて、ゆっくりと登ることをオススメします。
私が妻と一緒に歩いたときの情報を載せておきますので参考にしてください。
↓↓↓私と妻の男体山 山行情報↓↓↓
聳え立つ群青の刃 〜男体山〜 / はるたろうさんの男体山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
コース詳細と見所
二荒山神社中宮祠駐車場~1合目
日光二荒山神社中宮祠駐車場から境内に移動します。
日光二荒山神社中宮祠の門前からは今から目指す男体山の山頂を望むことが出来ます。
今からあそこまで行くのかと考えるとワクワクします。
因みに、山頂までの標高差を実感した妻のテンションはダダ下がりでした。
なんとか励ましながら一緒に山頂を目指したいと思います。
境内に入ると社務所がありますので、登拝料1,000円を支払い、お守りを受け取ります。
その後は、登山者必読の書にて登拝の注意事項を確認し、中宮祠で無事に下山出来ることを祈って登拝を開始します。
目の前に見える門をくぐると、登山道に突入します。
それでは、出発しましょう。
登拝門から1合目までは整備された石の階段と木の階段を上っていきます。
この辺りはとても歩きやすい登山道です。
石の階段を上り終えて、木の階段を上りきった辺りに東屋があります。
また、この1合目の所に中村正六翁の銅像があります。
中村正六翁は、男体山の登山道整備や登山者の安全確保に尽力した人として知られています。
彼は昭和の時代に活動し、男体山を含む日光地域の山々の魅力を広め、観光や登山文化の発展に大きく貢献したとのことです。
今、私達がこの素晴らしい男体山という山を安全に登れているのは、この方のおかげと言うことですね。
因みに中村正六翁の銅像の脇に鹿の銅像がある理由は、男体山や日光地域の自然環境との深い関わりと、シンボルとしての意味があるからだそうです。
鹿がとても可愛くデフォルメされています。
1合目~3合目
1合目から3合目までは樹林帯の中を木の根の階段を乗り越えながら進みます。
既に急登の様相を呈していますが、4合目以降は更に斜度が増してきます。
山登りの写真って斜度を伝えるのが難しいです。
上の写真を見てもそこまで斜度があるようには見えないかも知れません。
従って、1合目から3合目までの斜度を確認してもらえるように横の景色を撮って見ました。
こう見ると結構斜度がありますね。
また、斜度がある地形でも木々たちはしっかりと天に向けて成長して行くことが見て取れます。
重力に逆らわなければ成長とともに写真の左側に傾いて行くはずなんですが、改めてみると自然の神秘ですね。
3合目~4合目
3合目から4合目までは舗装された道路を歩きます。
斜度はとても緩やかですので、4合目以降の急登に向けて体力を回復しつつ、ゆっくりと歩きましょう。
舗装路を歩いていると中禅寺湖が見渡せる場所がありました。
まだ、4合目付近ですが、着実に高度を上げてきていることが実感できます。
中禅寺湖の眺めを楽しみながら舗装路をのんびりと歩いていると4合目に到達します。
4合目~6合目
4合目以降は、一変して登山道の厳しさが増します。
斜度が増して道幅が狭くなりますので足元や周囲に注意しながら上りましょう。
今回登ったのが6月ということもあり、4合目を過ぎるとシロヤシロの群生が見られました。
急登を登っているときはとても辛いですが、綺麗な花々をみると不思議と体力が回復してきます。
シロヤシロに癒されながら急登を登っていると5合目に到達します。
5合目以降も登山道の様子は変わること無く、急登が続きます。
息を切らしながら登っていると、上の方から歓声が聞こえてきました。
何のことやらと思い、私達も辺りを見渡したところ、直ぐにその歓声の意味を理解しました。
遠くに雲を突き破りそびえ立つ富士山が見えたのです。
山に登っているときに見る富士山はとても感動します。
急登に負けずに歩き続けると、6合目に到達します。
6合目以降は更に斜度が増すのと、大きな岩が折り重なった登山道を上っていくことになりますので、この辺りで一度しっかりと休憩することをオススメします。
6合目~8合目
6合目を過ぎると、ゴツゴツとした大きな岩が出てきます。
この岩ゾーンを時には手を使いながら登っていくことになります。
下から見上げると直登のようですね。
バランスを崩さないようしっかりと手を使って登るようにしましょう。
6合目以降は全身運動で更に体力を消耗していきますが、景色が少しずつ開けてきますので、疲れたら後ろを振り返ってください。
中禅寺湖を見下ろす景色が楽しめます。
この直登を登り切ったら7合目です。
7合目以降もゴツゴツとした大きな岩場を登っていきます。
引き続き全身運動です。
辛くなったら無理せずに休憩しながら進みましょう。
一歩一歩進んでいけば必ず8合目に到達出来ます。
8合目~男体山山頂
8合目まで来ると、全身運動を要する岩ゾーンはほぼ終了となり、登山道がザレ場に変わりますので今度は滑らないように注意して進みましょう。
斜度も少しばかり緩やかになり、9合目も目の前です。
9合目以降はしばらく整備された木の階段を上ります。
ここに来て整備された道はとても助かります。
森林限界が近づき景色が開ける予感がします。
開けましたー!!
今までの頑張りが報われる瞬間です。
左側を見ると日光白根山が目の前に聳えています。
森林限界まで登ってきたら、あとは山頂直下のザレ場を登るだけです。
ここがまたきついのですが、景色は開けっぱなしなので、絶景を堪能しながらゆっくりと登ってください。
ザレ場を越えるといよいよ山頂です。
距離は短かったですが、急登&直登の連続で体力をかなり消耗しています。
下山に備えて絶景を見ながらしっかりと休憩し、食事や行動食で栄養を取りましょう。
山頂には、二荒山大神像、御神剣、360°パノラマビューなどの見所が満載です。
是非、ゆっくりと散策してください。
さて、男体山の山行はいかがだったでしょうか?
個人的な感想としては登山口から山頂までは3合目~4合目区間を除いて、急登&直登が続くため、とても体力を消耗する登拝となりました。
しかし、山頂にはその疲れも簡単に吹き飛んでしまうほどの見所や絶景が満載でしたので、リピートしたい山の一つです。(妻は疲れ切って、男体山にはもう一生登らないと言っていましたが…)
また、今回の山行が6月だったため、シロヤシロが見頃を迎えていてとても綺麗でした。
男体山が鎮座している奥日光は紅葉の名所でもありますので、激混みかとは思いますが、次は紅葉の時期に登りたいと思います。
この記事を読んで頂き少しでも山登りや男体山に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
男体山のことでもっと知りたいことなどがあれば、是非お問い合わせ下さい!!
また、登山を始めたい方向けに「登山を始めたい人必見!!揃えるべき登山用品たった2選」の記事を書いていますので参考にして下さい。
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